もっと良い条件の会社があるはず
「今よりも条件の良い会社で働きたい」と漠然と思っていませんか?
しかし、実際に転職してみると、求人票に書かれた給与条件と実際の待遇に差があったり、手続き上の行き違いで希望通りにならなかったりすることがあります。結果として、「転職しなければよかった」と後悔するケースは少なくありません。
この記事では、給与ダウンによってモチベーションを失った50代ITエンジニアの典型的な失敗事例を紹介し、同じ過ちを避けるための具体策を解説します。
失敗談の概要
- 前職:月給30万円+年2回ボーナス(60万x2)=480万/年
- 転職先:求人票では月給27〜45万円(相談可)
- 現実:誓約書は28万円 → 経理の手違いと言われ修正も最終的に29万円、ボーナスは業績次第
- 問題点:
- 入社後に給与明細で月給額を知った
- 給与が前職より減額
- ボーナス額が不明(前年の支給額例も不明)
- 小規模企業で昇給・賞与に不安
なぜこの転職が失敗だったのか
求人票の「幅」に潜む罠
求人票の月給「28〜45万円」のような幅は、多くの場合下限に近い額が提示されます。50代であっても、企業は初年度から上限額を提示することは稀です。
希望額と支給額が違った
給与や待遇の改善を目的に転職する場合、面接で希望額を伝えたとしても、入社後に実際の給与明細を見て初めて月給が下がっていることに気づくケースがあります。
契約前には希望額を伝えたつもりでも、企業側の最終的な提示額が優先されるため、思っていた給与が支払われないこともあります。このような齟齬により、転職後にモチベーションを失ったり、後悔する結果につながるのです。
小規模企業の昇給・賞与の現実
小規模会社では、昇給や賞与があってもごくわずか、あるいは業績次第でゼロの可能性も高い。
なにより、ボーナスも実績や業績に左右されやすい点を理解していなかった。
転職の後悔
このケースのように、「もっと条件の良い会社に転職したい」と漠然と行動しても、給与条件の見極めや企業規模の影響を軽視すると、結果的に収入減+モチベーション低下という二重のダメージを受けます。
まとめ

- 求人票の給与幅は下限スタートが基本
- 小規模企業では昇給・賞与に期待しすぎない
- 50代は「転職しないリスク」よりも「転職するリスク」が大きい場合が多い
薄々気が付いていると思いますが、50代では再転職の難易度が高く、精神的・経済的なリスクも大きいため、「転職しない選択」も真剣に検討するべきです。
絶対の自信が無ければ、転職はヤメトケと言うのが転職を失敗した私からのアドバイスです。
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