通勤時間を軽視した結果
通勤時間が長くても「寝て行けば大丈夫」と軽く考えていませんか?
50代ITエンジニアが転職を考えるとき、「給与アップ」や「休日数」など条件面ばかりに目が向きがちです。しかし、通勤時間も含めて判断しないと思わぬ落とし穴にはまる事があります。
実際に、通勤時間が長い職場に転職した50代エンジニアの中には、長時間労働と通勤の負担が重なり、わずか1カ月で「転職しなければよかった」と後悔するケースも少なくありません。
この記事では、通勤負担で転職を後悔した実例を紹介します。
転職後に待っていたのは連日の残業
数年間勤めた会社を辞め、給与アップと休日数に魅力を感じて転職しました。
しかし、配属されたのは以下のような環境でした。
- 複数のプロジェクトを管理することになり、進捗遅れや新たな課題を把握する為に毎日10〜12時間を進捗会議や上長報告に費やした
- 納期に追われる障害対応やドキュメント作成が重なり、常に時間外勤務
- 業務が終わる頃には肩・腰・目の疲労が限界に
想定していた「ゆったり働けるPM」とは程遠く、高ストレス&高負荷の長時間労働が日常になっていました。
通勤が片道2時間…時間も体力も奪われる日々
さらに大きな負担となったのが長距離通勤。
電車で片道50km、毎日2時間を移動に費やしていました。
- 朝は早朝出発、帰宅は22時過ぎ
- 通勤だけで体力が削られ、家では食事して寝るだけ
- 趣味や家族の時間がほぼゼロ
入社前は「始発駅なので電車は座れるし、通勤中に眠るので大丈夫」と考えていたものの、長時間デスクワークの疲労+長距離通勤の組み合わせは想像以上に堪えました。
給与アップよりも失ったものが多かった
確かに給与は前職より上がりました。
しかし、次のような状況を考えると、金銭的メリットはすぐに消えてしまいました。
- 睡眠不足による体調不良
- 外食 や マッサージ代(無理な体勢での居眠りによる肩こり・腰痛)などの出費増
- 休日も疲れで動けず、生活の質が低下
結果、「給料は上がったが生活全体は悪化」という典型的な失敗パターンとなりました。
教訓
この事例から学べることは明確です。
- 通勤時間は条件の一つとして重視する
- 片道1時間を超える場合、長期的な負担を具体的にシミュレーションすべき
- 給与だけで判断しない
- 年収アップよりも健康・時間・生活の質を優先する
まとめ

50代の転職は、条件の一部だけに惹かれて動くと取り返しのつかない後悔につながります。
今回の事例のように、長時間勤務+長距離通勤は生活と健康を確実に蝕みます。
薄々気が付いていると思いますが、50代は体がいう事を聞かなくなってくる年齢です。
老体にムチ打って働く世代なので生活の質が大事です。
絶対の自信が無ければ、転職はヤメトケと言うのが転職を失敗した私からのアドバイスです。
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