介護とキャリアアップの天秤
まだまだと思っていた親の介護。50代になると現実味が帯びてきます。
「親の介護と仕事を両立しながら、50代で新しいキャリアを築きたい」
あなたもこう考えていませんか?
---薄々気が付いていると思いますが、現実は想像以上に厳しいです。
特に50代の転職は体力的にも難易度が高く、介護と仕事の両立はさらにハードルが上がります。
本記事では、実際の相談例をもとに「なぜ50代での転職が介護と重なると後悔につながるのか」を解説します。
身に迫る介護問題
50代のITエンジニアの中には、親の介護が必要になる年代が増えてきます。例えば、父親が80代後半で体力が落ち、日常生活のサポートが必要になったケースや、高齢の母親一人では介護が難しい状況も少なくありません。
一方で、IT業界は長時間残業の多い職場も多く、平日夜や週末に介護の時間を確保するのが難しい場合があります。
こうした状況では、現職を続けながら介護を両立させるのは容易ではなく、在宅勤務が可能な転職先を探すのが王道です。
在宅勤務で仕事はできるのか?
もちろん仕事自体は可能です。自分自身で黙々と仕事を行うプログラマの様な方は、です。
50代となると自分1人で黙々と仕事を行うケースは少ないのではないでしょうか?PMクラスの年齢でしょうからコミュニケーションで仕事をするケースが多いと思います。出社があたりまえの環境から対面での情報収集が出来ない環境に切り替わると、仕事は廻りにくいですよね。
そもそも転職直後から在宅勤務だと業務説明を受けるのも難しいのでは無いでしょうか?
初めのうちは対面で説明を受けても、慣れるまでには時間が必要です。
働きやすさと裏腹に孤立していく
ある例では、介護の負担を減らすためにフルリモート勤務を希望し、条件に合う会社へ移りました。しかし、実際に働き始めると、社内でのコミュニケーションがほとんど取れず、チームから孤立してしまったのです。
50代での在宅勤務は、若手と比べてITツールへの対応やオンラインでの関係構築が難しい場合があります。結果として、期待していた「働きやすさ」とは裏腹に、社内で浮いてしまい、転職は失敗に終わりました。
まとめ

50代での転職は、介護との両立や年齢的なハンディを考えると非常に難しいのが現実です。
安易に転職を考えるよりも、まずは現職での調整や周囲のサポート体制の整備を優先することが後悔のない選択につながります。
絶対の自信が無ければ、転職はヤメトケと言うのが転職を失敗した私からのアドバイスです。
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