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基本情報 科目Bは何問正解で合格?13問を狙うべき理由

基本情報技術者試験の科目Bは、20問中12問前後の正解が合格の目安とされています。ただし、これは「12問取れば必ず受かる」という意味ではありません。

私は13問を最低ラインに置くことを勧めています。1問多いだけですが、この1問があるかないかで、本番の安心感がまったく変わります。

理由は根性論ではありません。私自身が旧制度の午後試験を605点、つまり合格ラインを5点だけ上回って通った人間であり、そのうえ現場では容量をギリギリで設計して買い足した経験があるからです。

数字の根拠と、なぜ余裕が必要なのかを、両方お話しします。

科目Bは何問正解で合格できるのか【現時点で言えること】

科目Bは1,000点満点中600点以上で合格とされています。問題数は20問なので、正答率にすると6割前後が目安になります。

公表されている合格基準

執筆時点の基本情報技術者試験は、科目A・科目Bのいずれも1,000点満点で、600点以上が合格基準とされています。片方だけ高得点でも、もう片方が600点を下回れば不合格です。

ここで押さえておきたいのは、IPAが「何問正解すれば何点」という配点表を公表していないという事実です。試験制度の詳細や基準は変更される可能性があるため、最新の情報は必ずIPA公式サイトで確認してください。

つまり「何問正解で合格か」という問いに対して、公式の答えは存在しません。世の中に出回っている数字は、すべて推定値です。

目安として語られているのは12問前後

資格学校の解説や、合格者の自己申告をもとにすると、20問中12問前後というのが一般的に語られている目安です。正答率でいえば60%にあたります。

多くのサイトがこの数字を紹介していますが、出どころは概ね共通しています。公式発表ではなく、推定と実績の積み上げです。

この数字自体は、目標設定の出発点として妥当だと思います。問題は、この数字をそのまま自分の目標にしてしまうことにあります。

なぜ「12問で確実」と言い切れないのか

現在の試験はIRT(項目応答理論)という方式でスコアが算出されています。ざっくり言えば、問題ごとの難易度を加味して点数を出す仕組みです。

この方式では、同じ12問正解でも、どの問題を当てたかによってスコアが変わります。難しい問題を12問当てた人と、易しい問題を12問当てた人では、後者のほうが点数が伸びにくい。

インフラの監視設計に置き換えると分かりやすいかもしれません。固定のしきい値ではなく、負荷状況に応じて判定が変わる可変しきい値で見られているようなものです。固定の数字で管理しようとすると、どこかで判断を誤ります。

だから「12問取れば合格」という管理の仕方が、そもそも設計として危うい。

科目Bの出題構成を押さえておく

目標を決める前に、20問の中身を把握しておく必要があります。何をどれだけ取るかという設計は、内訳が分からないと組めません。

出題分野問題数の目安性質
アルゴリズムとプログラミング16問前後擬似言語の読解。その場で追う力が問われる
情報セキュリティ4問前後知識と考え方。実務経験があると有利

出題数の比率は変更される可能性があるため、最新の構成はIPA公式で確認してください。

この内訳を見て分かるのは、科目Bの大半がアルゴリズムだということです。セキュリティで満点を取っても4問。残り9問はアルゴリズムから拾うしかありません。

「アルゴリズムが苦手だから科目Aで挽回する」という作戦は成立しません。科目Aと科目Bはそれぞれ独立して600点を求められるため、片方の得点でもう片方を救うことはできないからです。ここは制度上の重要な前提です。

私の結論は13問。理由は精神論ではありません

以上を踏まえて、私が勧めるのは13問を最低ラインに置くことです。

12問を目標にすると、本番で1問落としただけで基準を割り込みます。13問を目標にしておけば、1問外しても12問が残る。つまり13問目は、得点というより保険です。

「たった1問」と思われるかもしれません。ですが、この1問を用意しなかったせいで、私は自分の受験でかなり肝を冷やしました。次の章でその話をします。

【実体験】私は旧制度の午後試験を5点差で通りました

ここから先は、私自身の受験の話です。ひとつ先にお断りしておくと、私が受けたのは科目A・科目Bに分かれる前の制度です。今の科目Bを受験した経験はありません。

それでも、この経験は今の受験生にそのまま当てはまると考えています。

605点。合格ラインは600点でした

私が基本情報技術者試験に合格したのは平成20年4月です。当時は午前試験と午後試験に分かれていました。

そのときのスコアが、これです。

区分私のスコア合格ライン余裕
午前試験660点600点60点
午後試験605点600点5点

午前は60点の余裕がありました。一方、午後の余裕はわずか5点です。

合格は合格なので、証書には何も特別なことは書かれていません。同じ日に700点で受かった人も、900点で受かった人も、私と同じ扱いです。

同じ日に受けて、なぜ午前と午後でこれほど差がついたのか

この2つの数字は、今の受験生にそのまま当てはまる話を含んでいます。

午前試験は知識を問う試験でした。覚えていれば取れるし、覚えていなければ取れない。対策と得点が素直に比例するので、演習量を積めばスコアは安定します。だから60点の余裕が作れました。

午後試験は、その場で読み解く試験です。アルゴリズムの動きを追い、問題文の条件を拾い、限られた時間で答えを出す。知識があっても、当日の問題との相性や集中力で結果が振れます。だから5点差まで詰まりました。

同じ人間が、同じ日に、同じ準備量で受けて、この差です。性質の違う試験では、得点の安定性がまったく違うということです。

この構図は、今の科目A・科目Bにそのまま引き継がれています。

旧・午前試験旧・午後試験
性質知識中心その場の読解中心
私のスコア660点(余裕60点)605点(余裕5点)
現行の対応科目A科目B

科目Aは演習で安定させやすく、科目Bは振れやすい。振れやすいほうに余裕を積むのが設計の基本です。私は逆をやって、5点差まで追い込まれました。

受かったのに、まったく喜べなかった

スコアを見たときの気持ちは、今でも覚えています。安堵よりも先に、背中が冷えました。

あと1問間違えていたら落ちていたからです。

試験中に「これは自信がない」と思いながらマークした問題が、いくつもありました。そのうちのどれか一つでも外れていれば、結果は変わっていた。受かったのは実力というより、たまたま当たりを引いた結果でしかありません。

インフラの現場でも、同じ感覚を味わうことがあります。障害が起きなかったのは、設計が良かったからではなく、たまたま負荷がかからなかっただけというケースです。あの605点は、まさにそれでした。

あの5点は、実力ではなく運の差だった

今なら断言できます。あのときの私は、合格ラインを狙って勉強していました。「6割取れればいいんだろう」という発想です。

その結果が5点差です。目標を合格ラインちょうどに置けば、着地も当然そのあたりになります。狙ったところに着地しただけとも言えます。

もし「7割」を目標にしていたら、605点ではなく650点や700点で着地していたはずです。そして試験後に背中が冷えることもなかった。

科目Bで12問を目標にするというのは、当時の私とまったく同じ設計思想です。だから止めます。

設計屋が「合格ライン+1問」を勧める理由

ここからは試験の話ではなく、30年やってきたインフラ設計の話をします。結論を先に言うと、ギリギリで設計したものは、計算が正しくても壊れます。

ストレージをギリギリで設計して、買い足した話

あるシステムで、ストレージの容量設計を担当したときのことです。

必要な容量は、当時の要件をもとにきちんと計算しました。データ量、増加率、バックアップの保存世代。どれも根拠のある数字で、計算そのものに誤りはありませんでした。

ところが、構築が進んだあとで要件が変わりました。バックアップの保存期間が、3日から7日に延長されたのです。

保存日数が倍以上になれば、必要な容量も当然増えます。ギリギリで設計していたストレージには、その余裕がありませんでした。結果として、追加でストレージを購入することになりました。

費用も、調達のリードタイムも、設置の手間も、すべて後から発生しました。最初から少し余裕を持たせておけば、起きなかった話です。

計算は間違っていなかった。前提が動いただけ

この失敗の本質は、計算ミスではありません。前提が後から動いたことです。

システムの要件は動きます。法令が変わる、監査の指摘が入る、業務の運用が変わる。設計時点では確定していたはずの数字が、半年後には別の数字になっている。これは現場では日常茶飯事です。

だから私たちは、容量にも帯域にも電源にも余裕を持たせます。変動することが分かっているから、変動を吸収できる設計にするわけです。

ギリギリで組むというのは、「前提はこの先も動かない」という賭けをしているのと同じです。そして、その賭けはだいたい負けます。

試験にも「あとから動く前提」がある

試験に話を戻します。科目Bにも、あとから動く前提があります。問題の難易度です。

過去問演習で12問正解できたとして、その12問と同じ難易度の問題が本番で出る保証はどこにもありません。IRTという仕組みがある以上、問題セットの難易度は毎回変わります。

  • 演習で12問取れた(前提)
  • 本番の問題セットが想定より重かった(前提が動いた)
  • 12問に届かなかった(設計が耐えられなかった)

ストレージの話と構造がまったく同じです。計算は正しかったのに、前提が動いて足りなくなった。

「あと数点」で落ちる人は、毎回いる

私の605点は、たまたま合格側に着地しました。ですが、同じ設計思想で臨んで不合格側に着地する人も、当然いるわけです。

科目A・科目Bのどちらかが599点だった場合、もう片方が何点でも不合格になります。合格ラインを狙った勉強をしていると、着地点は必然的にその周辺になり、あとは当日の問題セット次第で転びます。

「あと1問」「あと数点」で涙をのむパターンと、その立て直し方については、基本情報技術者試験:ちょうど600点なのに不合格…あと一歩で落ちた原因と次で受かる対策で詳しくまとめています。

境界線の上に立つと、合否は実力ではなく運で決まります。運に判定を委ねないために、1問分ずらしておく。それがここでの主張です。

インフラのN+1と、科目Bの13問は同じ発想

インフラの世界には「N+1」という考え方があります。必要な台数がN台なら、故障に備えてもう1台足してN+1台で組む、という冗長化の基本です。

1台の余剰は、平常時には何の役にも立ちません。無駄に見えます。それでも足すのは、1台壊れた瞬間にサービスが止まるのを避けるためです。

科目Bの13問目は、これと同じです。

平常時想定外が起きたとき
N台ちょうどで構成問題なく動く1台落ちたら停止
N+1台で構成1台分は余剰1台落ちても継続
12問を目標演習では届く1問外したら不合格
13問を目標1問分は余剰1問外しても合格圏

13問目は得点稼ぎではなく、冗長化のための1問です。この発想で目標を置き直すと、勉強の優先順位も自然と変わってきます。

では14問、15問を狙うべきかというと、そうでもない

ここで逆の質問が出てきます。余裕が大事なら、15問でも16問でも狙えばいいのではないか、と。

インフラ設計の答えはこうです。余裕は必要だが、過剰な余裕はコストの無駄になる。

N+1は冗長化ですが、N+5にする現場はまずありません。費用も、設置場所も、運用の手間も、全部増えるからです。どこまで備えるかは、起こりうる変動の幅で決めるというのが設計の考え方になります。

試験に当てはめると、変動の幅は「問題セットの難易度のブレ」です。過去問演習の正答率が回ごとに2問程度ぶれるなら、1〜2問の余裕で足ります。5問も10問も余裕を積む必要はありません。

目標性格現実性
12問冗長性ゼロ。設計としては危うい届くが、運に左右される
13問1問分の余裕。N+1に相当現実的な落としどころ
15問以上過剰な余裕時間対効果が落ちる

限られた勉強時間をどこに配分するかを考えると、科目Bで15問を目指すより、13問を固めて残りを科目Aに回すほうが合格確率は上がります。どちらも600点を超えないと合格にならない以上、片方だけ磨いても意味がないからです。

私が受けた午後試験と、今の科目Bはどこが違うのか

制度が変わっている以上、当時の勉強法をそのまま勧めることはできません。何が変わったのかを整理しておきます。

アセンブラを選んだ理由と、その代償

当時の午後試験には、プログラミング言語の選択問題がありました。私が選んだのはアセンブラです。

インフラ屋だったからです。アプリケーション開発の経験はほとんどなく、高級言語よりも、機械に近いところで考えるほうが性に合っていました。周りには表計算やJavaを選ぶ人が多かったので、少数派だったと思います。

ただ、この選択には代償がありました。アセンブラは、プログラムの動きを一行ずつ追わないと何も分からない言語です。抽象化された便利な仕組みが一切ないので、ごまかしが効きません。

「値そのものか、アドレスか」で頭が止まった

いちばん苦しんだのが、ここです。

アセンブラでは、データそのものを扱う場合と、データが入っている場所(アドレス)を扱う場合が、はっきり分かれます。似たような書き方なのに、意味はまったく違う。

試験中、私は何度も「今は、どっちの話だったか」で手が止まりました。値を読んでいるつもりでアドレスを追っていたり、その逆をやっていたり。一度こんがらがると、そこから先が全部ずれます。

時間制限のある試験でこれをやると、致命的です。落ち着いて整理すれば分かる内容なのに、焦るほど混乱する。正直、最初はポインタという考え方そのものが理解できず、本当に苦労しました。

605点という数字の中身は、かなりの部分がこの苦戦です。

そしてこの「値かアドレスか」という壁は、今の科目Bでも形を変えて残っています。擬似言語で配列を扱うとき、要素そのものを見ているのか、要素の位置(添字)を見ているのかが分からなくなる。私が当時ぶつかったものと、本質的には同じ壁です。

選択制があった時代と、全問必須になった今

構造的な違いとして大きいのは、選択の自由度です。

当時の午後試験には問題の選択制がありました。つまり、苦手な分野を避けるという戦術が、ある程度成立したわけです。私がアセンブラを選べたのも、この仕組みがあったからです。

一方、現在の科目Bは20問すべてが必須で、しかもその大半がアルゴリズムとプログラミングです。避ける先がありません。

旧・午後試験現・科目B
出題の選び方選択制があった全問必須
苦手分野の扱い避けるという手があった避けられない
対策の方向得意分野を伸ばす苦手を潰すしかない

この違いは、勉強の戦略に直結します。昔は「得意を伸ばす」で戦えましたが、今は「苦手を消す」ほうが効きます。

逃げ場がないぶん、基礎の反復が効く試験になった

避けられないというのは、一見すると厳しい話です。ただ、見方を変えるとやるべきことが明確とも言えます。

出題範囲がアルゴリズムと情報セキュリティに絞られている以上、対策の的は絞れます。あれもこれもと手を広げる必要がない。

当時の私は、選択制があったせいで「どの言語で受けるか」という判断にも悩みました。今の受験生にその悩みはありません。擬似言語ひとつを、しつこく反復すればいい。これは有利な条件です。

13問を安定させるための優先順位

では、13問をどう積むか。私が今の制度で受験するなら、この順番で組み立てます。

情報セキュリティの4問を取りこぼさない

科目B20問のうち、情報セキュリティは4問程度とされています。残りはアルゴリズムとプログラミングです。

このセキュリティ4問は、アルゴリズムに比べると知識で取りやすい分野です。しかも、インフラやセキュリティの実務をしている人にとっては馴染みのある内容が多い。

13問の内訳を考えると、ここを4問確保できれば、アルゴリズムで9問取れば届く計算になります。逆にセキュリティを2問落とすと、アルゴリズムで11問必要になる。難易度の高いほうに負担が寄るわけです。

最初に固めるべきはここです。

擬似言語は「値とアドレス」を最初に片づける

アルゴリズム対策で最初にやるべきは、私がアセンブラで躓いたのと同じ場所だと考えています。

  • 配列の要素そのものを見ているのか
  • 配列の位置(添字)を見ているのか
  • 変数に入っているのは値か、参照か

ここが曖昧なまま問題数をこなしても、正答率は安定しません。私の経験では、ここが分かった瞬間に、急に読めるようになります。逆に言えば、分かるまでは何問解いても霧の中です。

苦しいのは最初だけです。腰を据えて、ここに時間を使ってください。

トレースは頭の中でやらず、紙に書く

擬似言語の読解で、頭の中だけで処理を追おうとすると、まず間違えます。変数が3つを超えたあたりから、記憶が持ちません。

紙に変数の箱を書いて、値が変わるたびに書き換える。地味ですが、これが最短です。

私が当時アセンブラで生き残れたのも、レジスタの中身を問題用紙の余白に書き出していたからです。手を動かして外に出すという作業は、時代も言語も変わっても有効だと思います。

CBT方式では手元にメモ用紙が配布されます。使ってください。

13問の内訳を、先に決めておく

「13問取る」と決めただけでは、本番では動けません。どの13問を取るのかを、演習の段階で決めておいてください。

私が組むなら、この形です。

分野目標考え方
情報セキュリティ(4問)4問ここは全問取りにいく。知識で押さえられる
擬似言語・易しめ(6問前後)5問短く、処理の流れが追える問題を確実に
擬似言語・重め(10問前後)4問半分弱でよい。全部を追う必要はない
合計13問

重い問題を半分落としても届く、という設計です。ここが大事なところで、全問を理解しようとしなくていいという前提が最初から組み込まれています。

演習のときも、この配分で自己採点してください。「重い問題で4問取れているか」を毎回確認すれば、本番での見通しが立ちます。逆に、全体の正答率だけを見ていると、どこで落としているのかが分かりません。

障害対応の切り分けと同じで、どこが弱いかを特定しないと手の打ちようがないわけです。

100分をどう配分するか

科目Bの試験時間は100分、問題数は20問です。単純に割れば1問5分。

ただ、均等配分はおすすめしません。セキュリティ問題は数分で片づくものが多く、アルゴリズムは1問に10分かかることもあります。

  • 前半:セキュリティ問題と、短いアルゴリズム問題を拾う
  • 中盤:腰を据えて読む必要のある問題に取りかかる
  • 終盤:飛ばした問題に戻る。手つかずの問題を残さない

1問に10分以上かけそうになったら、いったん離れる。これは試験に限らず、障害対応でも同じです。一箇所を掘り続けるより、全体を見てから戻ったほうが早く片づきます。

到達したかどうかを、どう計測するか

目標を13問に置いたら、次は「今どこにいるか」を測る仕組みが要ります。測れないものは改善できません。

私が勧めるのは、この3つの記録だけです。

  1. 通しで解いたときの正解数(20問中いくつか)
  2. 分野別の内訳(セキュリティ/易しめ/重め、それぞれ何問取れたか)
  3. 時間内に終わったかどうか(見直しの時間が残ったか)

3番目を軽視しないでください。時間無制限で15問取れても、100分で11問しか終わらないなら、本番の実力は11問です。制限時間込みで測らないと、数字が実態とずれます。

監視設計でも同じで、平常時のリソース使用率だけ見ていても意味がありません。ピーク時にどうなるかを測るから、設計の妥当性が判断できる。試験も、本番と同じ条件で測って初めて現在地が分かります。

通しで13問を2回続けて超えられたら、そこが仕上がりの合図です。1回だけの13問は、まだ運の範囲に入っています。

科目Bの合格ラインに関するよくある質問

科目Bは何問正解すれば合格できますか?

目安として語られているのは20問中12問前後です。ただしIPAは配点を公表しておらず、IRT方式で難易度が加味されるため、正解数と得点は一対一で対応しません。

目標は13問に置くことを勧めます。1問分の余裕がないと、本番の難易度のブレを吸収できません。

12問正解でも落ちることはありますか?

可能性はあります。IRTでは問題ごとの難易度が加味されるため、易しい問題ばかりを正解した場合、同じ12問でも600点に届かないことが起こり得ます。

「12問取れば安全」ではなく「12問がぎりぎりの境界」と捉えてください。

科目Aと科目B、どちらを優先すべきですか?

科目Bです。科目Aは知識問題が中心で、反復すれば得点が安定しやすい一方、科目Bは読解力が必要で、伸びるまでに時間がかかります。

時間のかかるほうから先に着手してください。科目Aは直前でも巻き返しが効きます。

アルゴリズムが苦手でも13問取れますか?

情報セキュリティの4問を確実に取れば、アルゴリズムで9問という計算になります。20問中のアルゴリズム16問で9問なら、正答率は6割弱です。

全問を理解する必要はありません。解ける問題を確実に拾うだけで届く水準です。

擬似言語は覚える必要がありますか?

丸暗記する必要はありません。試験では記法の説明が提示されるためです。

覚えるべきは記法そのものより、値と参照の区別、繰り返しと分岐の追い方といった読み方の型です。ここは暗記ではなく慣れで身につきます。

演習で13問取れたら、もう受けて大丈夫ですか?

1回だけの13問は、まだ運の範囲に入っています。制限時間内で2回続けて13問以上を取れたら、仕上がったと判断していいと思います。

1回で判断するのは、1度も障害が起きていないから設計は万全だと結論づけるのと同じです。再現するかどうかまで見てください。

旧制度の午後試験の勉強法は、今も通用しますか?

考え方の部分は通用しますが、戦術は変わります。旧制度には問題の選択制があり、苦手分野を避けられました。現在の科目Bは全問必須なので、避ける戦術が使えません。

「得意を伸ばす」から「苦手を消す」へ、方針を切り替えてください。

科目Aで高得点を取れば、科目Bの不足を補えますか?

補えません。科目A・科目Bはそれぞれ独立して600点以上が求められるため、片方が900点でも、もう片方が599点なら不合格になります。

得点を融通できない以上、両方を600点以上に乗せる設計が必要です。どちらか一方に勉強時間を寄せすぎないよう注意してください。

情報セキュリティの4問は、本当に取りやすいですか?

アルゴリズムと比較すれば取りやすい、という意味です。知識と考え方で対応できる範囲が広く、実務でセキュリティに触れている方には馴染みのある内容が多くなります。

ただし油断はできません。ここを2問落とすと、アルゴリズムで11問必要になり、難易度の高いほうに負担が寄ります。最初に固めるべき4問と考えてください。

メモ用紙は本当に使ったほうがいいですか?

使ってください。擬似言語の読解を頭の中だけで処理しようとすると、変数が増えた時点で追えなくなります。

私が旧制度の午後試験でアセンブラを選んで生き残れたのも、レジスタの中身を問題用紙の余白に書き出していたからです。外に出して目で確認するという作業は、言語や制度が変わっても効きます。

過去問はどのくらい解けばいいですか?

科目Bは制度変更後の公開問題が限られているため、量より質になります。同じ問題を3回解き、3回目に時間を測って通しで解けるかを確認するほうが効果的です。

解いた数を目標にすると、理解しないまま先に進みがちです。

まとめ:13問目は、実力ではなく保険です

科目Bの合格ラインについて、ここまでの話をまとめます。

  • 公式の配点表は公表されておらず、目安として語られているのは12問前後
  • IRT方式のため、同じ正解数でも得点は変動する
  • 目標は13問に置く。1問分の余裕が、難易度のブレを吸収する
  • 私は旧制度の午後試験を605点(合格ライン600点)で通った。5点差は実力ではなく運だった
  • 同じ日の午前は660点で60点の余裕があった。知識中心の試験は安定し、読解中心の試験は振れる
  • 振れるほうに余裕を積む。だから科目Bに1問分の保険をかける
  • 現場でも、ギリギリで設計したストレージが要件変更で足りなくなり、買い足した
  • どちらも「計算は正しかったが、前提が動いた」という同じ失敗
  • インフラのN+1と同じ発想で、試験にも1問分の冗長性を持たせる
  • 内訳は、セキュリティ4問+アルゴリズム9問が現実的な組み立て

12問を目標にすると、着地は12問付近になります。私の605点がその証拠です。目標を13問に置いて、初めて12問が安全圏になります。

システムを設計するとき、必要スペックちょうどで見積もる人はいません。試験だけ例外にする理由もないはずです。

私があのストレージで学んだのは、「将来の要件変更を読み切れ」ということではありませんでした。読み切れないから余裕を持たせろ、という話です。

試験も同じで、本番の問題セットがどう転ぶかは誰にも読めません。読めないものを読もうとするのではなく、読めない前提で1問分をあらかじめ積んでおく。それだけの違いで、試験後に背中が冷える確率はかなり下がります。

13問目は、あなたの実力を証明するための1問ではありません。想定が外れたときに、あなたを合格側に残すための1問です。

  • この記事を書いた人

やめとけ主任

インフラエンジニア一筋30年。ネットワーク・セキュリティの高度専門資格や国際監査資格を保持する、叩き上げの技術屋です。 50代で「ITはやめとけ」という閉塞感を打破すべく、PMPを取得。一度は不合格という挫折を味わうも、その失敗から「現場で本当に使える合格戦略」を確立しました。 本ブログでは、30年の知見とPMP攻略法、そして「資格を武器にしたキャリア再構築術」を、自身の転職・失敗経験を交えてリアルに発信します。

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