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基本情報技術者 履歴書の正式名称と書き方|面接官の本音

基本情報技術者試験を履歴書に書くときの正式名称は「基本情報技術者試験」です。略称の「FE」や「基本情報」だけを書くのは避けてください。

ただし、正式名称さえ合っていれば評価されるかというと、そうではありません。面接の席で資格欄が話題になったとき、書き方ひとつで印象は簡単に傾きます。

私はITインフラの現場に30年いて、採用面接の席で100枚以上の履歴書を見てきました。その中には「もったいない」と感じた資格欄も、「この人は分かっているな」と唸った資格欄もあります。

正式名称と記載例に加えて、見る側が実際に何を気にしているのかを書きます。旧名称で合格した方の書き方と、資格が増えてきたときの絞り方まで扱います。

基本情報技術者試験の正式名称と、履歴書への書き方

履歴書に書く名称は「基本情報技術者試験」です。ここを略すと、それだけで雑な印象になります。

正式名称は「基本情報技術者試験」。略称のFEは書かない

情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、正式な名称は「基本情報技術者試験」です。英語の略称として「FE」が使われますが、履歴書の資格欄に「FE」とだけ書くのは避けてください。

社内の会話や技術者同士のやり取りであれば「基本情報」「FE」で通じます。しかし履歴書を最初に見るのは、多くの場合、人事部門の担当者です。IT部門の人間が読むとは限りません。

「FE」と書かれていて、それが何の資格か分からなければ、その行は読み飛ばされます。せっかく持っている資格が、存在しないのと同じ扱いになるわけです。

略称は便利ですが、便利さは書き手の都合でしかありません。読み手が一目で分かる形にしてください。

「合格」と「取得」はどちらを書くのが正しいか

情報処理技術者試験は免許ではなく試験です。したがって、記載としては「合格」が正確になります。

  • 推奨:令和○年○月 基本情報技術者試験 合格
  • 許容:令和○年○月 基本情報技術者試験 取得

実務上、「取得」と書いてあるからといって落とされることはありません。私も面接の場でそこを指摘したことはないです。ただ、他の応募者と並んだときに、細かいところまで気を配れる人という印象は残ります。

ベンダー資格のように「認定(Certification)」を受ける形式のものは「取得」が自然です。試験は合格、認定は取得、と整理しておくと迷いません。

取得年月は和暦・西暦のどちらかにそろえる

意外と多いのが、資格欄の中で和暦と西暦が混在しているケースです。

平成20年4月 基本情報技術者試験 合格
2015年9月 ネットワークスペシャリスト試験 合格

これは読みにくい。学歴・職歴欄が和暦なら資格欄も和暦、西暦なら西暦で通してください。書類全体で表記をそろえるというだけの話ですが、揃っていない履歴書は意外と目につきます。

ちなみに私が基本情報に合格したのは平成20年4月です。当時の合格証書は和暦表記なので、和暦で書類を統一する場合はそのまま転記できます。西暦で統一するなら2008年4月と書き換えることになります。

英語表記が必要になる場面

外資系企業への応募や、英文レジュメを求められた場合には英語表記が必要になります。

基本情報技術者試験の英語名称は「Fundamental Information Technology Engineer Examination」です。略称は「FE」。

ただし、注意点があります。この資格は日本の国家試験であり、海外の採用担当者にとっては馴染みがありません。英文レジュメに名称だけ並べても、価値は伝わらないことが多いです。

英語で書くなら、名称の後ろに一言添えてください。「national IT engineer certification in Japan」といった短い補足があるだけで、読み手の理解はまるで違います。

そのまま使える記載例

迷ったときのために、形をまとめておきます。

場面記載例
標準(和暦)平成20年4月 基本情報技術者試験 合格
標準(西暦)2008年4月 基本情報技術者試験 合格
受験予定がある場合令和○年○月 基本情報技術者試験 受験予定
学習中の場合基本情報技術者試験 取得に向けて学習中
英文レジュメFundamental Information Technology Engineer Examination (FE), April 2008

「受験予定」「学習中」は、未取得でも書いて構いません。IT業界への転職であれば、学ぶ姿勢が見えること自体が評価の対象になります。私も面接で「今は何を勉強していますか」と聞くことが多く、答えがある人とない人では印象が変わります。

【面接官の本音】資格欄で評価が下がる書き方、上がる書き方

ここからが本題です。正式名称の話は他のサイトにも書いてあります。書く側ではなく、見る側が資格欄で何を見ているのかをお伝えします。

面接で必ず確認する「これは今も有効ですか?」

履歴書に有効期限のある資格が書かれていたとき、私はほぼ必ずこう聞きます。

「この資格は、今も有効ですか?」

意地悪で聞いているわけではありません。その資格を前提に業務を任せられるかどうかを確認したいだけです。プロジェクトによっては「有資格者をアサインすること」が契約条件に入っていることもあり、失効していれば体制図に載せられません。

つまりこの質問は、落とすための質問ではなく、使い道を探すための質問です。ここで正確に答えられる人は、それだけで信頼できる印象になります。

聞いてみたら失効していた、という人が実際にいた

ところが、この質問に対して「あ……実はもう切れています」と答えた方が、実際にいました。

本人に悪気はありません。取得したのは事実ですし、履歴書に書くこと自体が間違いというわけでもない。ただ、面接の場で有効性を確認されて初めて失効に気づく、という状態は避けたほうがいいです。

見る側からすると、こう受け取られます。

  • 自分の資格の管理ができていない
  • 更新が必要な資格だという認識がない
  • 書類を出す前に確認していない

資格そのものより、確認しないまま提出したという事実のほうが印象に残ります。技術者にとって、これは地味に痛い評価です。

唸ったのは「3回更新済/最終更新○年○月」という一行

逆に、思わず唸った書き方もありました。有効期限のある資格の横に、こう書いてあったのです。

○○資格 3回更新済(最終更新 ○年○月)

これを見た瞬間、私はその資格について何も質問する必要がなくなりました。有効であることが確定し、しかも継続的に更新し続けてきた事実まで一行で伝わってくるからです。

更新には費用も手間もかかります。3回更新したということは、取得後もその分野に関わり続け、投資を続けてきたという証明でもあります。

資格欄に書けるのは1行だけです。その1行に「取った」以上の情報を詰め込めている人は、そう多くありません。同じ資格を持っていても、書き方で伝わる量がまったく違うという好例でした。

基本情報に期限はない。だから併記する資格で差がつく

前提として、基本情報技術者試験そのものに有効期限はありません。一度合格すれば、生涯にわたって「合格した」という事実は変わりません。更新も不要です。

では今の話は関係ないかというと、そうではありません。基本情報を書く人は、たいてい他の資格も一緒に並べるからです。

資格の種類有効期限履歴書での注意
情報処理技術者試験(基本情報・応用情報・高度)なし合格年月を書けば足りる
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)登録の維持に講習が必要現在も登録を維持しているか明記する
PMP3年ごとの更新更新状況を添えると強い
ベンダー系(クラウド・ネットワーク等)数年で失効するものが多い失効分は書かないか、失効と明記する
MOS期限なしだがバージョンが古びるバージョンを必ず併記する

期限のない基本情報の隣に、期限切れのベンダー資格が並んでいる。これがいちばんもったいないパターンです。一行足すだけで防げるので、提出前に必ず確認してください。

旧名称「第二種情報処理技術者」で合格した人はどう書くか

キャリアの長い方から聞かれることがあります。「昔取った資格は、今の名前で書くべきか、当時の名前で書くべきか」という質問です。

2001年の制度改正で名称が変わった

現在の基本情報技術者試験は、かつて「第二種情報処理技術者試験」という名称でした。2001年(平成13年)の情報処理技術者試験の制度改正にともなって、現在の名称に変わっています。

つまり、2000年以前に合格した方の手元にある合格証書には「第二種情報処理技術者試験」と書かれているわけです。同じように、第一種情報処理技術者試験は、その後の改正を経て応用情報技術者試験へとつながっています。

制度の変遷は複雑なので、正確な対応関係を知りたい方はIPAの公式情報をご確認ください。ここで押さえておきたいのは、同じ試験でも合格した時期によって証書の名前が違うという事実です。

私が合格したのは、名称が変わったあとでした

私が基本情報技術者試験に合格したのは平成20年4月で、すでに現在の名称に変わったあとです。手元の合格証書にも「基本情報技術者試験」と書かれています。

ただ、この業界に長くいると、「第二種」という呼び方が使われていた時代があることは自然と耳に入ってきます。制度上の名前が変わっても、現場で定着した呼び方はしばらく残るものです。

そして、その呼び方の違いが、そのまま履歴書の悩みになります。現場の会話で通じる言葉と、書類で通じる言葉は別だからです。読み手が誰なのかによって、使うべき言葉は変わります。

履歴書は合格証書のとおりに書くのが原則

旧名称で合格した場合、履歴書には合格証書に記載されている名称をそのまま書くのが原則です。「第二種情報処理技術者試験 合格」と書いてください。

理由は単純で、履歴書は事実を記載する書類だからです。実際に合格したのは第二種情報処理技術者試験であって、基本情報技術者試験ではありません。現行名称に書き換えてしまうと、正確さを欠きます。

ただし、そのまま書くと若い採用担当者には伝わらない可能性があります。そこで、こういう書き方が親切です。

平成○年○月 第二種情報処理技術者試験(現:基本情報技術者試験) 合格

括弧で現行名称を添えるだけで、事実の正確さと読み手への配慮が両立します。私が面接官としてこれを見たら、確認の質問をする必要がなくなるので助かります。

応用情報・高度試験の旧名称も考え方は同じ

同じ考え方は、他の情報処理技術者試験にも当てはまります。第一種情報処理技術者試験、ソフトウェア開発技術者試験、テクニカルエンジニア系の各試験など、制度改正で名称が変わった試験は複数あります。

  • 合格証書の名称をそのまま書く
  • 括弧で現行の相当区分を添える
  • 相当関係が曖昧な場合は、無理に書き換えず当時の名称のみにとどめる

3番目は少し補足が必要です。制度改正では、単純に名前が変わっただけのものと、試験区分そのものが再編されたものがあります。対応関係が一対一でないのに「現:○○」と書いてしまうと、かえって不正確になります。自信が持てない場合は、旧名称だけを正確に書いてください。

資格が増えてきたときの取捨選択

キャリアを重ねると、資格欄に書ききれない量になってきます。私も30年の間にいくつか取ってきたので、毎回どれを書くか考えます。

売り込みたい能力から逆算して選ぶ

私の基準は単純です。その応募で自分の何を売り込みたいのかを先に決めて、それを裏付ける資格から書く。

  • マネージャーとして売り込むなら、マネジメント系の資格を上に
  • 技術者として売り込むなら、テクノロジ系の資格を上に

全部を並べれば強く見えるかというと、逆です。応募先が求めている役割と関係のない資格が並んでいると、結局この人は何をしたいのかが伝わらなくなります。

資格欄は自己紹介の要約です。要約に全部を載せたら、要約になりません。

同じ系統は上位資格だけに絞る

もうひとつの基準が、同系統の資格は上位だけにするというものです。

たとえば情報セキュリティマネジメント試験と情報処理安全確保支援士の両方を持っている場合、私は安全確保支援士だけを書きます。上位資格を持っていれば、下位の知識があることは自動的に伝わるからです。

両方を並べても行数が増えるだけで、伝わる情報量は変わりません。むしろ「数で見せようとしている」という印象を与えかねない。

面接官の側から見ても、似た資格が縦に並んでいると、どれが本命なのか判断しにくくなります。絞ってある履歴書のほうが、読むのが速いというのが正直なところです。

IPAの情報処理系は職種を問わず残す

例外として、IPAの情報処理技術者試験系は、応募する職種にかかわらず共通して書くようにしています。

理由は、国家試験であり、IT業界であれば誰が読んでも位置づけが分かるからです。ベンダー資格は製品や分野に依存しますが、情報処理技術者試験は業界共通の物差しとして機能します。

基本情報技術者試験も同じです。上位資格を持っていたとしても、基礎を体系的に押さえている証明として残しておく価値があります。

職種別の書き分け早見表

考え方を表に整理します。

応募する役割上に書く資格下げる・省く資格
プロジェクトマネージャーPMP、プロジェクトマネージャ試験製品個別のベンダー資格
インフラエンジニアネットワーク・セキュリティ系の専門資格マネジメント系の一部
セキュリティ担当情報処理安全確保支援士情報セキュリティマネジメント(上位があるため)
事務・一般職MOS(バージョン併記)高度なIT専門資格
共通基本情報・応用情報などIPA系―

この表は目安です。募集要項に特定の資格が明記されている場合は、当然そちらを優先してください。

迷ったときは「この資格について質問されたら答えられるか」で決める

絞り込みに迷ったときの最後の判断基準として、私はこれを使っています。

その資格について面接で質問されたとき、10分話せるか。

話せないなら、書かないほうがいい。資格欄に書いた項目は、面接官にとって質問の入り口です。書いてあるのに中身が出てこないと、他の記載まで疑われかねません。

逆に、10分話せる資格であれば、面接の時間を自分の得意分野に引き込む道具になります。資格欄は自己申告ではなく、質問を誘導する仕掛けだと考えてください。

20年前に取ったきり一度も使っていない資格を並べるより、今の仕事で使っている資格を3つ書いて、そのどれを聞かれても答えられる状態のほうが強いはずです。

まだ合格していない人が、履歴書でできること

「基本情報にまだ受かっていないから、資格欄に書くことがない」という状態でも、打てる手はあります。空欄のまま出すのがいちばんもったいない。

「受験予定」「学習中」は書いて構わない

受験を申し込んでいるなら「受験予定」、勉強を始めているなら「取得に向けて学習中」と書けます。事実を書いているだけなので、問題はありません。

  • 令和○年○月 基本情報技術者試験 受験予定
  • 基本情報技術者試験 取得に向けて学習中(令和○年○月受験予定)

受験月まで書いてあると、具体性が一段上がります。「いつか受けます」と「○月に受けます」では、読み手が受ける印象がまったく違うからです。

ひとつ注意点があります。書いた以上、面接で必ず聞かれます。「今はどのあたりまで進んでいますか」と聞かれて答えられないと逆効果になるので、書くのは本当に勉強している場合だけにしてください。

資格欄以外でも、学習は伝えられる

資格欄に書ける行がなくても、志望動機や自己PR欄で触れる方法があります。

現在は基本情報技術者試験の学習を進めており、特にネットワークとセキュリティ分野を重点的に取り組んでいます。

このように分野まで書くと、何に興味があるのかが伝わります。資格の有無より、この一行のほうが会話のきっかけになることは珍しくありません。

面接をしていると、資格欄が空欄でも「今これを勉強しています」と具体的に話せる方がいます。そういう方には、当然ながら悪い印象を持ちません。むしろ、取得済みの資格を並べているだけで中身を語れない方より、話が広がります。

落ちた経験は書かなくていい。ただし聞かれたら話せるように

不合格の経験を履歴書に書く必要はありません。書く欄もありません。

ただ、面接で「受験されたことはありますか」と聞かれる場面はあります。そのときに「一度落ちました」と正直に言えて、何が足りなかったかを説明できる人は、評価が下がりません。むしろ自己分析ができている印象になります。

私自身、PMPは一度不合格になっています。落ちた経験そのものより、そこから何を変えたかのほうが、面接では中身のある話になります。

履歴書と職務経歴書で、資格の書き方はどう変えるか

同じ資格でも、履歴書と職務経歴書では役割が違います。ここを分けて考えると、書きやすくなります。

履歴書は事実、職務経歴書は文脈

履歴書の資格欄に書くのは事実だけです。名称、年月、合格または取得。それ以上の情報は入りません。

一方、職務経歴書にはその資格をどう使ったのかという文脈を書けます。自己PR欄でも構いません。

  • 履歴書:平成20年4月 基本情報技術者試験 合格
  • 職務経歴書:基本情報技術者試験で学んだネットワークとデータベースの基礎をもとに、○○システムの構成設計を担当

同じ資格が、片方では1行、もう片方では実績の裏付けになります。履歴書だけで勝負しようとすると、資格は記号のままで終わります。

資格を「使った結果」に接続する

面接官として知りたいのは、資格を持っているかどうかではありません。それを使って何をしたのかです。

私が面接で反応するのは、こういう書き方です。

  • 資格で学んだ知識を、実際の業務のどの場面で使ったか
  • その結果、何が変わったか(工数、品質、障害件数など)
  • 取得後に、その分野をどう広げたか

「基本情報技術者試験に合格しました」で止まっている職務経歴書は、正直よく見ます。もったいない。1行でいいので、その知識を使った場面を添えてください。それだけで、資格が実績に変わります。

書き換えの例

抽象的な話になったので、同じ内容をどう書き換えるかを並べます。

書き方実際の記載
資格だけ基本情報技術者試験 合格
使った場面を添える基本情報技術者試験 合格。同試験で学んだネットワーク基礎をもとに、拠点間回線の帯域見積もりを担当
結果まで書く基本情報技術者試験 合格。同試験で学んだネットワーク基礎をもとに拠点間回線の帯域を再計算し、過剰契約分を見直して月額費用を削減

下に行くほど、読み手にとっての情報量が増えています。資格名は同じでも、伝わるものがまるで違うのが分かるはずです。

もちろん、全部の資格にここまで書く必要はありません。売り込みたい能力に直結する資格だけ、この形にしてください。

資格欄の行数が足りないときの実務的な対処

市販の履歴書は、資格欄が4〜6行しかないものが大半です。10個以上持っている方は必ず溢れます。

対処の順番はこうです。

  1. 応募先の募集要項に書かれている資格を最優先で残す
  2. 同系統は上位だけに絞る
  3. それでも入らなければ「詳細は職務経歴書に記載」と1行入れて、残りは職務経歴書の資格一覧に回す

3番目は実務でよく使う逃げ道です。履歴書に全部詰め込んで文字が小さくなるより、読みやすさを優先してください。小さい字でびっしり書かれた資格欄は、読む側からするとかなりつらい。

なお、職務経歴書側の資格一覧であれば行数の制限がないので、取得年月順に並べて一覧にできます。こちらは網羅性を優先して構いません。

基本情報技術者試験の履歴書記載に関するよくある質問

履歴書に書けるのは合格してからですか?

合格後に書くのが基本です。ただし受験を申し込んでいる、あるいは学習中であれば、「受験予定」「取得に向けて学習中」と書いて構いません。

IT業界への転職では、学習を継続していること自体が評価されます。空欄にしておくより、状況を正直に書いたほうが伝わります。

基本情報技術者試験に有効期限はありますか?

ありません。一度合格すれば、更新の手続きなしで生涯有効です。

注意が必要なのは、同じ資格欄に並べる他の資格のほうです。有効期限のあるものは、現在も有効かどうかを必ず確認してから提出してください。

略称の「FE」や「基本情報」だけではだめですか?

避けてください。履歴書を最初に読むのは人事担当者で、IT分野の略称に馴染みがあるとは限りません。

正式名称で書けば読み飛ばされる心配がなくなります。社内文書と応募書類では、使う言葉を変えてください。

資格欄に書ききれない場合はどうすればいいですか?

応募する役割に関係の深いものを優先し、同じ系統は上位資格だけに絞ってください。書ききれない分は、職務経歴書の資格一覧にまとめる方法もあります。

数を並べることより、応募先が求めている能力が一目で伝わることを優先してください。

失効したベンダー資格は書いてもいいですか?

書くこと自体は問題ありませんが、その場合は失効していることを明記してください。何も書かずに並べておくと、面接で有効性を確認されたときに気まずい展開になります。

過去に学んだ事実を示したいなら、職務経歴書側で「○○資格の学習を通じて」という形で触れるほうが自然です。

応用情報も持っている場合、基本情報は省くべきですか?

省かなくて構いません。情報処理技術者試験系は、段階的に積み上げてきた経過が見える形のほうが好印象です。

ただし行数が厳しい場合は、上位である応用情報を優先してください。判断に迷ったら、応募先の募集要項に書かれている資格を残します。

英文レジュメでは何と書けばいいですか?

「Fundamental Information Technology Engineer Examination (FE)」が正式な英語名称です。取得年月を添えてください。

海外の採用担当者には馴染みのない資格なので、日本の国家資格である旨を短く補足しておくと理解されやすくなります。

情報処理技術者試験に複数合格している場合、まとめて書けますか?

「情報処理技術者試験(基本情報・応用情報)合格」のようにまとめる書き方も見かけますが、おすすめしません。合格年月が分からなくなるためです。

行数に余裕があるなら、試験区分ごとに年月を添えて分けて書いてください。行数が足りない場合は、上位の区分だけを履歴書に書き、全区分は職務経歴書の一覧に回すほうが読みやすくなります。

資格欄に「有効期限」を書く欄がないのですが、どうすればいいですか?

専用の欄はないので、資格名の後ろに括弧で添えます。「○○資格(○年○月更新、有効期限○年○月)」のような形です。

欄がないからといって省略すると、面接で必ず確認されます。1行の中に収める工夫をしたほうが、結果的に手間が減ります。

職務経歴書の資格一覧は、どの順番で並べればいいですか?

取得年月の古い順に並べるのが基本です。積み上げてきた過程が見えるため、読み手が経歴と照らし合わせやすくなります。

ただし、応募先が求める資格を特に見せたい場合は、先頭に「保有資格(主なもの)」として3つほど抜き出し、その下に全一覧を年月順で置く二段構えにすると伝わりやすくなります。

アルバイトやパートの履歴書でも正式名称で書くべきですか?

雇用形態にかかわらず、正式名称で書いてください。応募書類としての扱いは同じです。

むしろ、IT職以外の職種に応募する場合ほど、読み手がIT資格に詳しくない可能性が高くなります。略称は避けたほうが無難です。

まとめ:資格欄は、書いた瞬間から質問される場所

基本情報技術者試験を履歴書に書くときの要点を整理します。

  • 正式名称は「基本情報技術者試験」。FEや基本情報という略称では書かない
  • 情報処理技術者試験は免許ではないため「合格」と書くのが正確
  • 和暦・西暦は書類全体でそろえる
  • 旧名称で合格した場合は合格証書どおりに書き、括弧で現行名称を添える
  • 基本情報に期限はないが、併記する資格の失効には必ず注意する
  • 有効期限のある資格は「3回更新済(最終更新○年○月)」のように状態まで書くと強い
  • 資格が多いときは、売り込みたい能力から逆算し、同系統は上位だけに絞る
  • 履歴書は事実、職務経歴書は文脈。使った場面まで書いて初めて資格は実績になる

資格欄は、書いた瞬間から質問される場所です。面接官は必ずそこを読みますし、気になれば聞きます。

だからこそ、聞かれる前に答えが書いてある資格欄が強い。有効期限、更新状況、旧名称の対応。この3つが先に書いてあるだけで、面接の時間を本題に使えます。

合格証書を引っ張り出して、名称と年月を確認するところから始めてください。作業としては10分で終わります。その10分が、面接での余計な一往復を減らしてくれます。

  • この記事を書いた人

やめとけ主任

インフラエンジニア一筋30年。ネットワーク・セキュリティの高度専門資格や国際監査資格を保持する、叩き上げの技術屋です。 50代で「ITはやめとけ」という閉塞感を打破すべく、PMPを取得。一度は不合格という挫折を味わうも、その失敗から「現場で本当に使える合格戦略」を確立しました。 本ブログでは、30年の知見とPMP攻略法、そして「資格を武器にしたキャリア再構築術」を、自身の転職・失敗経験を交えてリアルに発信します。

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